経済政策の羅針盤

経済もしくは経済学について勉強していきます。

デヴィット・スタックラー「経済政策で人は死ぬか?」

経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策

経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策

 

世界各国の医療統計を公衆衛生学者が比較分析し、不況下において適切な経済政策を行うことが、国民の生死に左右するという厳然たる事実を突きつけた本が、「経済政策で人は死ぬか」です。

この本では、世界恐慌ソ連崩壊後の不況・アジア通貨危機サブプライム危機などの雇用統計を引用して、不況下で緊縮財政政策をおこない、さらに国の支出の中での医療費や社会保障費を削減した国では、死者数や自殺者数が増加したことを説明しています。

逆に、不況下でも社会保障費・医療費を削減しなかったり、景気対策を行った国では死者数や自殺者数に変化が無く、適切な経済政策を行うことが国民の命を救うという厳然たる事実を突きつけています。

 

社会保障費の削減や、緊縮財政がいかに人の生死に直結するか理解することができました。

最近読んだ経済学の本の中でもすばらしい本のひとつです。